賭ケグルイなどがヒットし、また人が存在する限り絶対的に賭け続ける事への哲学的考察

今回は漫画や映画などの賭ケグルイなどがヒットし、またカジノなどの統合型リゾート施設などの建設が議論になる中で、常に人類文明において賭け続けることの重要性の見地から哲学的な考察とともに近年の社会情勢において賭けることでヒエラルキーを形作る文明の縮図など様々な観点から考察していきたいと思います。

■個人もしくは集団において常に賭けに更されてきた人類文明

人が賭けることになったのはいったいいつからなのでしょうか?

その考察を行う前に人以外の生命も賭けをするのでしょうか?

これは当然ながらダーウィンの進化論の適者生存という見地において、生命というものはその誕生の時より常に未来へのトレードオフを行いながら自ら自身を発展構築してきた経緯があり、今後もオーバーフローせずに数学的解決がなされるかは未知数ですが生命というものは常に賭けることに晒されています。

賭けるという行為は生きることそのものともいえる状況が背景にはくっきりと刻み込まれており人も苦い歴史を常に積み重ねてきました。

これは一方では豊富な果実などの食料がある道へ続き一方は延々と抜け出せない砂漠への道へ続くというような状況で選択を誤ったら即ち死を意味することになります。

またトレードオフという経済用語を用いましたがこのトレードオフの概念によりなるべくリスクヘッジを行いながら集団で分散して各自食料及び物資を多方面で調達しながら都市国家を形成して休める場所を確保するというような形から高度なコンピューターにより先回り予測をして経済・紛争・危機管理などの可能性分析を行うことでその賭け方はまた多様性を見せているのが現代社会です。

■賭け事は0か100かの博打との見識からの脱却

ここで重要になるのが賭け事自体が常に飛躍的インフレーションを引き起こすような幻想のもとでギャンブルを行う意識からの脱却です。

これは日本人の太平洋戦争などでの精神論にもかい間見えますが勝つか負けるかで勝ったら極楽・負けたら地獄の様な発想に基づくものはなくいかに現状維持を行うために賭け続けるという認識の再構築です。

これには総合的判断力が重要で可能性の確立計算を行いつつ現状に働きかけるだけの人的物的な動かせるだけの金融を背景にした資源の全投入が社会持続性のためには不可欠です。

ここで社会の破綻性リスクと言うものは常に潜在的に存在し続けます。

また逆に持続可能性も同時に常に潜在的に存在し続けます。

これらをよく分析して破綻リスクを回避しながら持続可能性を追い求めていくと言うことは近年の激動する世界において社会情勢的にも重要な価値観になっているかと思います。

■社会構造の発生と同時に発生するヒエラルキー

ヒエラルキーの発生というものは構造論的に回避不可能であり構造が存在する以上、そこにはヒエラルキーが発生します。

これは賭ケグルイなどでも象徴的にそのヒエラルキー制度が描かれていますが、これは社会構造をうまく機能させるためのトラップでありそのヒエラルキー克服に向けての生命存在的な課題が浮上してきます。

ただしこちらのヒエラルキー克服はあくまで構造的転換であり構造論的に新規に構築される構造でもまたヒエラルキーが発生します。

このヒエラルキー克服には多くの人が生存権をかけての争いになるので、熱心にその克服に邁進して結果的に社会構造にエネルギーが注入されるという様な形態を取り、社会構造を推進していく上ではこのヒエラルキー構造は上流から自然に水が流れて川になる様な流れで社会構造の維持とも深い関わりを持っています。

つまりはエネルギーを獲得するためにヒエラルキー構造は出来上がるのでエネルギーを放棄した社会構造は破綻するだけという形になりその社会構造を存続させる上で欠かせない要素になります。

■リスクヘッジの蔓延によるリスクの無限増大

社会構造はこのリスクを回避するために人が生み出した構造ですがこの社会に属する人々が盛んにリスク回避を行うことにより一部の構造に破綻が生じ続けてリスクが無限増大するという課題があります。

これはリスクヘッジを行うことは未来にツケを回していくという作業であることから生じる問題でどこかでツケの解消に回らなければならないという課題です。

また社会構造の誕生は単純な個体の死からその社会構成員が所属する国家の死というレベルに被害拡大する事態を生み出してしまいました。

これは厄介な問題で例えば国家元首クラスの人物が他勢力により暗殺などされた場合に想定されるリスクは全地球規模になってしまうという、たった一人の命にその社会構造の命運が託されてしまうという様な深刻な課題が挙げられます。

これらの事柄に関し指導部に位置する人々は常に賭けに晒されており、その事からまた更なる膨大な累積のツケを貯め続けることになり、また大衆はこれらの人々に責任を押し付けることにより大衆社会はより危機的な状況に常に晒されるという負のスパイラルに陥っていきます。

とにかく危機的な状況に晒されている場合に人のやることは賭けであり、それは他人や自然から搾取していくという過程になり、その搾取の巨大さはインフレーションを起こして地球資源の枯渇などまた危機的な状況を作り上げます。

そして文明はエネルギー課題を解決すべくより危険なエネルギー抽出方法を模索するといった大衆文明の自分たちの土地を食いつぶしながら文明を維持することにより賭けに晒された大地や海、空といった課題が浮かび上がり結果的に人は地球を追われるような羽目になるかもしれません。

■生きている以上は賭けからは絶対に逃げられない細胞の侵略戦略

我々は何もない空間を侵略して攻略し何とか住める環境にしながら快適な環境にすべくDNAの全宇宙侵略計画の中に生きています。

そこで細胞は自らをトランスフォームしながら全宇宙侵略計画を着実に遂行していき自らの同胞の死骸がいくら降り積もろうともその死骸の層を糧に空間を侵略していきます。

ここで生命は単なるエネルギーの元になるか次世代へと続く侵略計画遂行メンバーの細胞になるのかを自らのトランスフォームという形で常に賭けています。

つまりは生命は基本的には無目的な空間侵略者であり賭けに自らを投じることに熱狂している重度のギャンブル依存症という事が挙げられます。

ただもちろん空間もどんどん熱エネルギーが奪われていくのでそこで空間侵略計画を立てるにはよりスマートに低エネルギーで生命活動を維持する必要性があります。

そこで楽園を見つけた生命はさらなる賭けに出て自らをどんどんトランスフォームしていきますが基本的には熱エネルギーの効率活用という課題の元で宇宙には貢献しているだけの存在という事になりそこで投じられている賭けはあくまで熱エネルギー変換機構への生命の最適化の賭けの過程でここで生命は燃え尽きるまでもしくは絶対的に運動エネルギーが停止するまでうごめき続けます。

■最後に

常に賭けに晒されている命という課題で記載していきましたが、賭けを行わずに活動停止することで人や生命は失速して単なる有機エネルギーの地層に還元されるだけになります。

だから恐れずに自らを常に賭けに晒しておくことが重要ですがそこは他者や他の生物や自然エネルギーなど様々な熱エネルギーを食い物にする賭けをしなければなりません。

皮肉ですが人は賭けを行使する際にだけ生きていると言える存在でもあり賭けから逃げたら転落あるのみです。

勇気をもって賭けに投じられた自らを100万回でも1億回でもいくらでも殺しても生き抜くという過程を生命としての債務として履行してください。

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