真空管DAC『DAC-01A』を聴いてみる

これは真空管のDAコンバーターってどんなものかなと思って中古で購入してみました。

中古の真空管系の物の良いところは前所有者の方とかが音が良くなる様に真空管買えていたりオペアンプとかっていう部品を変えていたりする事です。

これも改造が加わった物で真空管というと反応もトロくてダイナミックレンジも狭くってってイメージですが音の味わいは一度聴くとトランジスタに戻れないといった独特の空間の拡がりやミックスで音を押し出したかの様な効果が現れていました。

多分DAコンバーターの作りとしては中華製と呼ばれる物であまり相手にはされない方も多いかと思いますが中華製は基本安いですし取り敢ずこの真空管系のDACの音の味わいは音をまた違った感じで聞きたい場合は試して頂きたいです。

音の特性的にはやはりミドルは分厚くなる感じはあります。
これは普通のポップスとか歌謡曲とか聴く場合には他では味わえない最高峰とも呼べるものは真空管系のDACにはあるようです。
音は真空管はレスポンスが遅そうだなあと思っていましたがそれほど遅くはなくダイナミックレンジもミドルが分厚い分普通の120dbぐらいダイナミックレンジがあるDACよりも体感的には大きく感じるかもしれません。

また独特の艶感はポップスからクラシックのバイオリンの様な音まで非常に臨場感たっぷりに鳴らしてくれます。
歌声は女性ボーカルも男性ボーカルもすごく包み込む様に歌い上げてくれます。

ピアノの音などはすごく艶感のある音を鳴らしそれにバイオリンの音など被さるとミドルにつられて中高域から高域まで艶のある音を響かせてクラシックなどもすごい味わいのある音で鳴らしてくれます。

構成的にはアンプはトランジスタですがDACを真空管にしてアンプをトランジスタでといった組み合わせは非常に相性が良いようです。

アンプはスピーカーの駆動力などはトランジスタの方が真空管より圧倒的に上でしょうからそれに合わせてDAC部のプリ系の真空管アンプが味わいを乗せてくれる感じです。
私はアンプを真空管にすることは無いかもしれませんがハイレゾDACに真空管増段部を装着している物はまた手に入れて聴くかもしれません。

こちらは24ビット/192KHzのDACで今の32ビット/768KHzといったチップを載せた物を真空管と組み合わせた物はまたすごい魅力的かもしれません。
これは最近のDACで価格を安く抑えようとチップにばかりお金をかけて増幅段などにあまりお金をかけないといった事から真空管は増幅段に必然的にお金をかけざる得なくなるといった部分がもしかしたらあるかもしれません。

こちらはまだヘッドフォンでの視聴は行なっていませんが非常に情感たっぷりに鳴らしてくれそうです。

またこのDACは中華製という事で安いながら複数の入力端子を持つ事も良い事です。
電源も家庭用電源を直に変換しているのでACアダプタで駆動するDACより電源面で安定しているかもしれません。
この電源部は中華製始め海外製の物は日本の100VのACではなく110VのACを基準に作られている事が多くこれは昇圧トランスなどで110Vの電源出力にすれば音はまた劇的に良くなるようです。

私はそこまでやっていませんがもしご興味ある方はやってみて下さい。
ただちなみにUSBケーブルは音楽用のリファレンスケーブルを調達するまでの間家の中にあった金メッキのプリンタケーブルみたいなので聴いていたのですが音楽用のリファレンスケーブルにしたら音が締まりすぎて滑らかさが無い面白くない音になってしまったので元に戻しました。
こちらはまだ電源ケーブルもPC用のごく普通のケーブル使っていてRCAケーブルもごく普通の黒ケーブルの貧相なの使っているのでこれを変えたらどうなるか楽しみなところでもあります。

とにかく中華製で安かったので大した音では無いだろうと思いましたがこれはメインで聴くDACの一つになりそうです。
私もまた色々な音の向上対策や真空管の選択など沼に嵌まるかもしれません。

こちらのDAC-01Aは真空管を通さずにトランジスタ出力も行なっているのですがそちらの方が音は良いと感想を書かれている方もいるようですが私は圧倒的に真空管出力の方が味わいがある音でそちらで聴きたいと思います。

ただ低音は聴いている曲やコンパクトなスピーカーから出力している所為にも寄るかもしれませんが少し弱いかなとは思います。
しかし低音はかなりタイトに鳴っているようです。
そこら辺はハイレゾチップを搭載した真空管DACの優れたところかもしれません。

全般的に音楽が非常に情感良く再生され私はすごいお気に入りになりました。
アンプを真空管にする事は無いでしょうがハイレゾDACの真空管はまた他のも聴いてみたくなりました。

まあ他のDACでやはりチップ以外にもちゃんとお金をかけている物は トランジスタでも異次元の音といった感じで鳴らすDACもありますのでそちらはまた後日紹介したいと思います。

ただこちらは今は中古市場で手に入れる機会などありましたら是非真空管など交換して遊んでみて下さい。
今でも十分にメインのDACとして活躍してくれると思います。

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