2000年のミニステレオKenwood VH-5MDを聴いてみる

古いステレオを有効活用すべく今度はKenwoodのVH-5MDを聴いてみました。

こちらはとにかくどんな音楽でも心地よく再生してくれるコンパクトステレオでは万能型の優秀な機種だと思います。
この機種ではKENWOODの低音再生などの特徴はすっかり薄らいでしまった感はあります。
豊潤な音場を形成して音楽で空間を包み込む様に鳴らしてくれます。

その分解像度はやや犠牲にしていますがボーカルなどもかなり空間に溶け込む様に再生してくれます。

クラシックなどでは昼下がりにバロック音楽でも流せばすごい豊かな感じの午後の休日になりそうです。

解像度については音のメリハリやしなやかさなどを前面に際立てて再生するということは無くどちらかというと音楽空間環境を満たす様な感じで心地よく鳴らします。

苦手と言える様な分野の音楽はあまりなさそうで特にボーカル曲を自然に鳴らして心に訴えかける様な音楽再生にすごく優れたシステムだと思います。

低音は結構鳴っていますがあまり目立つことはなくツイーターも結構繊細に鳴らしながら前面に出ることはありません。

こちらはケンウッドのミニステレオ全般に言える様ですが低音出力用のサブウーファー端子が必ず備わっている様でサブウーファーを付ければ低音はバリバリ鳴ると思います。

ただその万能性とあまり高解像度では鳴らさないことからDAC経由の出力というよりスマートスピーカーのGoogleHomeやエコープラスなどの2〜4台の複数構成のスピーカーシステムとの音に似ておりそちらとの比較になってくる様な気はしました。

この点だとスマートスピーカーの使い勝手は良いので一度スマートスピーカーの数台構成のシステムを組んでしまっている場合、あまり変わらないとの事でちょっと物足りない感じは出るかもしれませんが音場の充満感やSN比などではこのステレオも少し良いところがありそうです。

ただそこまで万能再生を意識した機種だと言えます。

スマートスピーカなどよりボーカルの輪郭は際立っているとも思いますし、ボーカルでそっけない感じの録音も少し肉付けして音場を構成しながら再生してくれます。

あと良い点として剛性の高いキャビネットに2cmネオジウムツイーターと10cmパールマイカウーファーの高級なスピーカーユニットがスピーカー入力端子搭載によりメインユニットを変更などして流用できる事です。

このスピーカーを音場再現能力を維持したまま高解像度に振れるかとかケーブルなどでのチューニングも楽しそうです。

どっちかというとDACも超ワイドレンジの最新のDACと相性が良さそうでDAC次第で化け物みたいな音を鳴らしてくる可能性はあるなと感じました。

CDについては本当に無難というか安定して臨場感のある豊かな音でなってくれます。

色々面白いミニステレオだと思いますのでぜひ色々いじって遊ばれることをお勧めします。

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