次世代インフラ(5G、AI)を向かえるにあたっての未来の産業構造像、経済底上げ、人間的尊厳の再構築

                             著:小松 祐一


1,はじめに

 近年IT関連の注目記事としてAI、5Gなどの記事を目にしないことはないかと思います。
このIT業界の再編成によって何が変わるのか?といった疑問をお持ちの方は多いかと思われます。

 そこでこの本ではこの次世代ITプラットフォームを向かえるにあたっての特筆すべき産業構造の変革について詳細に迫っていきたいと思います。

 従来型の産業構造では蓄積する専門分野での過度な高度職の方々への労働力の集中が問題として取りざたされています。
 その一方であまり専門的知識・技術を持たない一般就労者が職業に就けない等の社会不参画の悪化はあらゆる側面から大問題です。

 この就労難民を形成するのは若年層や高齢者にもあたり仕事へのやりがいの無さ、個人のスキルによる仕事の効率の悪さ、会社内での人間関係のいじめや軋轢など様々な社会問題を生み出しています。

 ここでITとはまた別の今話題の注目産業としてワークシェアリングといったものがあります。
このワークシェアリングを導入することによって個人の特定のスキルに頼らない業務の円滑化による若年層や高齢者の社会参画の容易さへの挑戦、また間接的作用として就労者の方々のワークライフバランスの向上による経済全体の底上げ、経済基盤の上に成り立つ余暇の充実による人間的尊厳の確立による人権等擁護への積極的な社会参画など様々な副次的波及効果も少し言及します。

 そしてこの本ではこのITの次世代規格とワークシェアリングをお互いにバランスを取って取り入れ大胆な産業構造の変革に繋げていくといった事をテーマに取り扱います。

 例えば高度専門職の方の長労働時間の慢性化は側面から見た社会問題として大問題である事は確かですがこれの解決方法として専門職の方々の業務拘束時間を専門的な知識を持たない人々とワークシェアリングと組み合わせた多層構造的な業務集約化プロセスを提案します。

 また高度専門職の方々、一般就労者の方々双方にとってAIのサポートを受けて業務を円滑に進める事はワークライフバランスの改善に繋がります。

 そういった山積する課題とまだ皆さんの間では未知な分野と思われるAI、5Gなどと連携した社会構造改革をこの本では提示していきたいと思っています。

もし未来の社会に少しでも不安があるならこの本で書かれるような未来の産業構造像が皆様のこれからの行動指針の一助となれば幸いです。

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