僕たちの時を求めて詩編3

愛に従え。
愛に従えば力が得られる。

それはそなた達を導く手助けとなるのだ。
しかし我は未だに力が足りぬ。
それは情けないことだ。

その方は苦しんでいるようだった。
まるでたった1人で生きているようだった。

僕たちはさえずる。
愛はここにありますとも。

その方は僕らを見て少しほっとしたようだった。

我は力をコントロールできるが肝心な力の発生をコントロールすることは出来ぬ。
我は力の発生を自然に待たねばならぬ。
それはそなた達の与り知るところだ。

僕たちは無性に悲しくなる。
僕と君は星の恵みを得て生きる。
ただ星の恵みはその方が生みだしている。
その方とは気軽には話せないけれども僕たちはその方に慈愛の念を送る。

その方は深く瞬きして遠くを見ている。
その方に声をかけて良いかわからなかった。
僕たちといつまでも共に行きましょう。と。

でもそれはしてはならない気がした。
その方はいつも見ているのだ。
その方の目には深いしわの中に優しさが垣間見える。

僕は君を見て目をキラキラさせて拍子を取る。

君はパッと笑顔を浮かべて旋律を奏で始める。

君が知っている旋律は僕には計り知れない。

でも君と僕は良いタイミングで呼吸を合わせる。

僕たちはまた2人で夢中になって夢の中に落ちていった。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

10 + nine =