産業における電力供給の重要性と電力バブルへの期待 No.4

                           著:小松 祐一

4.農林畜産・水産業と電力

1章でも述べましたが今は電力あるところにお金が涌いて出るという事態が現実に起きています。

当然のことながら農業・畜産・漁業水産業はこの自然資源減少の時代に工場栽培、養殖などがどんどん盛んになってくことでしょう。
これに不可欠なのが電力です。
そして資金供給も電力が下支えになって盛んに資金が流入する期待があります。
逆に言えば電力さえあれば食糧危機の脅威は大分減少することでしょう。
この食物難の時代にますます過剰電力を必要とする理由であり電力が食物の世界市場を支配するというのは遠い未来の話ではないでしょう。

工場生産における電力はLEDを始めとした代替太陽光、潮の流れを再現すると言った代替潮流、人工培養肉などの保温・醸成設備、遺伝子技術による植物のより生産性向上など多岐にわたりこれからも色々なアイデアが提示されていくことでしょう。

また繁殖から出荷までこれら全てに電力が絡むことになります。

狭い国土である日本で農業プラントを成功させることは一つの大きなビッグビジネスであり大きなチャンスとなるかもしれません。

今でも季節外れの野菜などを電力や地熱、ビニールハウスなどを使って季節外に出荷するなどは大きなビジネスチャンスになっています。

農家の方は少しでも収益を上げようとこういった取り組みをされる方も増えています。

また畜産等においてもストレス軽減することで上質な商品を生み出す様な取り組みも盛んです。

当然ながら畜肉を生み出すための食料がこれまで以上に工場プラントなどからの出荷に依存する様な形になっていくと思われます。
また大規模農業の成功の恩恵としての畜産業の発展は切っても切り離せないものでしょう。

また当然暑い時期や寒い時期に弱る動物をクーラーや暖房を使って快適な状態に保つことは商品の品質向上と安定供給に大きく寄与することでしょう。

また水産業では天然資源は枯渇してゆく一方でもはや産業として成り立たなくなっていくかも知れません。
そこで重要になるのが水産養殖プラントということになります。
これらの設備に盛んに投資して需要に対して落ち込む供給に対応する事は大きな富を生みこれからの時代に重要な課題です。

これら水産養殖業は現在の天然資源の水産業で生計を立てている方の雇用受け皿となりまた大規模水産プラント化が新たな職種の開拓を盛んに行っていく事になるかも知れません。

そしてこの大規模水産養殖業は海が非常に豊富な日本では世界をリードできる立場にあるとも言えます。
ここで欠かせないのが適切なエネルギー供給と資金供給で地産地消の電力を生み出す事は大きなステップとなります。

更にこれらの農業・畜産・水産業で欠かせないのが研究開発ですがそこによりパワーのある機器を導入する事やシームレスな業界の壁を超えた連携などは品種改良などで大きな成果を上げることになります。

そしてまた出荷時の鮮度維持などのための保存運搬技術も大きく電力と結びついています。

調理にも今はどんどんチェーン店やコンビニ食などが活発になっておりこの商品供給に食品加工技術と工場の効率化は大きく生産性に寄与します。
万が一の際の食糧危機などに際してもパッケージングの効率化と保管技術の向上を図っていく事は季節流通量の調整や食品廃棄量の抑制ほか資源の無駄遣いの抑制にも貢献します。

日本では各地域でまだ地産地消の流れが根強いですが国内流通が活発になるだけでも農業や畜産、水産産業などは大きく市場規模を拡大できるかもしれません。

これらに欠かせないのが加工技術、冷凍冷蔵保管技術などですがこの流通網が改革されることによってますます大きく資金が流れ込みやがては大規模な農業プラント、水産プラント、畜産プラントなどが整備されていくかもしれません。

ここで先の章でも述べた様に電力を本位とする暗号資産などで資金供給を円滑にしておく事は各地域と都市間でこれらのプラントやインフラを整備するために重要になってきます。

また世界市場への日本食の発信は大きな課題ですがこういった大規模プラントを持てば資金力、輸送力、マーケティング力なども集約されて一気に問題が解決されるかもしれません。

日本は国土が狭く農業資源などが非常に乏しい国ですが大規模プラントによる生産性向上は世界市場への大きな一歩となるかもしれません。

その為にも多大な電力を確保しておくことは重要になります。

これからの時代は電力で食糧自給率や余剰生産、品質向上などを上げていくと言った時代に突入していくことになるかとは思います。

農家の方は少し明るい未来を描けるでしょうか?

これはともすればかつての工場経営者のようにリスクに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが現状維持では日本の農業・畜産・水産は市場シェアが下降していく一方です。

これからの時代は農林畜産・水産業も戦略的経営と言った手腕がそれぞれの生産者の方に必要とされる時代になっていくことになるかもしれませんが怖れずに着々と実績を残すことでビッグチャンスを掴むことを志向されるのも生き残りや収益拡大の道になります。

今はITのツールを駆使して戦略的経営がかつての工場経営者などとは違って格段に組み立てやすくなっています。

これは農林畜産・水産業のIT経営にも繋がるのですがこの機会をビッグチャンスと捉えて適切な戦略的事業展開をした人が数十年後に笑っているといった事になるかもしれません。

ぜひ臆せずこういった手法にもトライして頂きたいモノです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

thirteen + 14 =